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エジソン最後の発明

エジソン最後の発明、2日目に行ってきました。アフタートークあり。

 

 

あらすじ(HPより):ここは、日本の下町。そこに、小さな工場がありました。社長は、名うての職人でありながら近所から「エジソンさん」と呼ばれている発明好きのおじいさん。妻を2年前に亡くし、しょぼくれてしまったのか、何だか気もそぞろの社長!?実は彼、発明王エジソンよろしく「死者と話す通信機器」の発明に取り組み始めていたのです。さあ、大変!何せそこは下町。「なぜ、そんなものを発明しようと思ったの?」「死んだ誰と何を話したいの?」ラジオ局に勤め人気パーソナリティとなっている娘や、父親の片腕として働いている息子や、娘の恋人や、おせっかいな近所の人々が、あれやこれやと憶測を飛ばすなか、謎の人物も現れ、てんやわんやの大騒動。さあ、事の顛末は如何に!?

 

以下容赦なくネタバレ含む

歌・踊り・幕間なし約1時間半のストレートプレイ。板の上は工場の中の「らぼ」という休憩室のような場所。ドアに「らぼ」ってひらがなでペイントされていて、客席からはそれが反転して見えているのが愛らしい。

 

登場人物(名前を全然思い出せないので次観たときに更新するwパンフ買えって話
深春(ラジオパーソナリティ):瀬奈じゅん
仲木戸(ラジオディレクター):東山義久
らぼの社長(深春の父):小野武彦
社長の息子(深春の兄):岡部たかし
上の嫁:安田カナ
馬場麦子(ラーメン屋の店員・深春のファン・霊感がある):まりゑ
鏑木恒雄:八十田勇一
上の甥:武谷公雄


トーリーの流れ。物語は、深春のラジオコーナーに誰が出演するのか、「らぼ」で親子が軽い口喧嘩をしてるシーンから始まる。舞台のタイトルの通りエジソンが最後に発明しようとしていた死者と会話ができる「スピリットフォン」が中心に描かれている物語。らぼの社長はそのスピリットフォンを発明しようとしていて、娘たちからは何言ってるのだの、それで誰と会話したいのだの言われている。仲木戸と深春は婚約しているが、仲木戸バツイチ。親戚にバツ5の男がいることもあって、父・社長は絶対に認めてくれないだろうから言わずに結婚を済ませたいと深春は思っている。物語の流れで仲木戸が社長に、深春との結婚を考えていると言ったところで深春が怒る。すると社長は「スピリットフォン」を開発できたら認めてやる、と告げる。深春は、そんなの結婚認めないって言ってるようなもの、と言うが、仲木戸は作ると言い張る。後日、仲木戸がらぼに持ってきた「スピリットフォン(スマホアプリ)」で深春は亡き母と会話をする。しかし、霊感を持っているラーメン屋の馬場ちゃんはそれは嘘だという。霊感がある人からすると、会話ができる=魂がそこにあるはずなのに本人は今見えないからとのこと。スピリットフォンは実際ただの携帯アプリで、兄と兄嫁が仲木戸を手伝って声を調整した。ある程度質問想定をして回答も作っていて、最新機能を用いているので会話ももちろんできる。社長が納得するしないで揉める。とりあえず社長を呼んでスピリットフォンを披露。一瞬で妻ではないと気づき、また揉めるが社長が本当に話したかったのは別の人だった。鏑木の父(某工場息子の亡き父・同僚)である。結局は結婚を仲木戸と深春の許し(というかもともと猛反対するつもりもなかった)、乾杯している社長と仲木戸をよそに、最後に深春はスピリットフォンの母に「結婚することになったよ」と語りかけて、母との会話で舞台が終わる。

 

こうやって断片的に書くと話が薄くなってしまうねー。当たり前か。とにかく最初から最後までストーリーが温かい。シアタートラムっていう小劇場にぴったりな空気感。どこに涙腺崩壊したかをつれづれ書くと物語を一から全部書かないといけないけど、下記2つだけとても印象に残ってる台詞(ニュアンス)。

・社長が、亡き同僚に話しかけるシーン
「なんで何も言わずに逝っちまったんだよ。言いたいことは生きてるうちに伝えないと伝わらないんだよ。おかげで(俺はまわりから)疑われてるぞー」
感情込めて言ってるわけではなければ泣きそうになりながら言ってるわけでもなければものすごく淡々と話してるんだけど、スピリットフォンがあったらなぁあったらなぁ発明されてたらなぁ…っていうもどかしさで涙が溢れるシーンだった。

・深春がスピリットフォンに話しかけるシーン
「お母さん、私結婚することになった。」「あら。おめでとう」「父さんに似てるかも。」「そうなの?」「やめたほうがいいかな?」「大丈夫よ」
これで深春が泣きながら(?)暗転するんだけど、らぼの外でお父さんとディレクターが飲みながら、桜が舞ってる景色がとにかく美しくてだなー。

 

この舞台は、らぼと、その外、が隔たりなく舞台上で見えていて。らぼと外で違うことが同時進行してて、目だけじゃなくて耳もおいつかない。あれはずるい。あと1回は見なきゃ!って自然に思ってしまう笑。例えば、ラジオの収録をらぼの外でやるんだけど、お父さんたちはそれをらぼの中できいてる。全く違う会話が進んでいてある集中できない!w

観終わった後の余韻がすごく心地良かった。11列しか無くて、マイク無しの地声だから生の声がきこえてきて、どこに座っても役者の皆さまが本当にすぐそこにいる感覚になる。実際の距離感的にはきっとFACEの東山さんとかクリエ最前のまりゑちゃんの方がたぶん物理的には近いんだけど(手を伸ばせばさわれそうなくらいの距離だし)、シアタートラムの方が圧倒的に距離が近く感じる。物語の内容もあるんだろうなぁ。楽しいシーンも誰かが怒ってるときも悲しいシーンもずっとどこか哀愁漂っててとにかく温かい。

お父さんが「スピリットフォン作ったら許してやる」って、最初は深いこと考えないで言ってたようにみえる。でもいざその偽物のスピリットフォンで、本物じゃないお母さんと夫婦喧嘩のように会話を繰り広げる。偽物だってわかっていながらもそのアプリを切らずに会話を続けるのは、やはりとても感じるものがある…。きっと本物じゃなくてもよかったんだよね。いいって言い方はもちろん語弊があるけど、深春が最後にお母さんに語りかけるシーンはとてもとても綺麗だった。結婚ってきっとすごく嬉しくて幸せなことなのに、ただ喜びで溢れたシーンじゃなかった。不思議だった。亡き人の声は聞けるべきものじゃないのかもしれないけど、きけてもいいんじゃないのかなぁって少し思わされた。

私はね、幼稚園の時からずっと一緒だった大好きなお友だちを小学生の時に亡くしていて。もう11年前の話。白血病で、すっごく辛かったんだとは思うんだけど、一緒に会う時はずっと笑っててさ。年末に幼稚園の時のメンバーで会って、またね〜って言って分かれて、その来る春だったかな〜もう11年前なのか、まだ11年前なのか…まだ小学生だったし、今はもう社会人だから、「もう」11年も前、かなぁ。最後までずっと、死にたくないよ〜って言いながら息を引き取ったらしいんだけどね、今も生きてたら立派な看護師さんになってたんだろうなぁって今でもたまに思う。幼稚園の時からマリアさまが大好きで、たくさんの人を助けてあげるんだってずーーとずーっと言ってたから、それなのに、いなくなっちゃったから…。まおちゃんに、とっても会いたくて会いたくて会いたくなって、スピリットフォンに想いを馳せた。

 

さて私の好きな役者さん3名さま。

まりゑちゃんが霊感ある役で、「言うとだいたい引かれるから」っておどおどしながら最初の方で言う。スピリットフォンが偽物だって言うシーンで、「宗教みたい」ってぼそっと言われると「神様なんていない」って怒り始めるシーンの台詞が早くてよく理解できなくて。次行った時はここしっかりききたいなって思う。まりゑちゃん大好きだな。舞台観る度に、ほんっとに全然違う役やってて面白い。今回はずっと公式ツイッター担当してくれてて、毎日ツイートがとっても楽しみ。楽しい。みんな行ったら「#エジ発」ってツイートしようね!まりゑちゃん全部読んでてイイネ魔になってくれてるよ!ジャージー・ボーイズも再演メンバーが同じであればぜひまりゑちゃんにやってほしいなぁ。

東山リーダーはね、細かい動きが面白くて。ラジオディレクターって結構なポジションの役目なのにすごい不器用な役。アフタートークで、「僕は器用な方だから」って言ったのに対してあさこさんが「そう言うんだけどね???」って切り返すのすごく面白かった。本人も本人のファンもきっと東山義久は器用か不器用かで言ったら器用、って答える気がするんだけど、あさこさんにはそう映ってないんだ!!って思うフレッシュさ。あさこさんかっこいい。好き。全員が初対面の舞台っていいね。口笛大会世界13位、って微妙な数字でしょ?でも出たことあることが面白いでしょ!?って本人が言ってたけどとにかく本当に上手くてびっくりした。アフタートークで披露した「剣の舞」も素晴らしかった…

瀬奈じゅんさんはね、監督さんも言ってたけど声が素敵だよね。特徴的、なのかはわからないけど大好き。アフタートークで役と似てる・似てない部分に関して「私は早くから親元を離れてトップというものになってしまって、走り続けてしまって、いまさら子供の顔してどうやって親と接したらいいかわからない」って言ったの。あさこさんのグリーンカレー食べたい。宝塚の瀬奈さん私は観たこと無くて引退してから他の劇場でしか拝見したこと無い方なんだけれどもいつもとにかく美しくてだな…。宝塚時代からファンの方々は、瀬奈さん近すぎてやばいんじゃない!?!?とにかくこの舞台、「そこにいる」感がすごくて、客席で自分は観てるんだけど、物語の一部になってしまったような不思議な感覚になる舞台だったなー。

 

青木豪さんの舞台初めて観たけど本が素晴らく良い。役者の印象でほぼ書いてるみたいなことおっしゃってたけど良い意味で、役者のことをあまり知らないからこそ役者と役が似てる部分があったり似てない部分があったりするんだね。東山さんなんかは、本書くまでに3回しか会ってないからって言ってた。あさこさんとまりゑちゃんはほんとに先輩後輩関係だそうで、劇中でもまりゑちゃんは瀬奈さんの後輩で瀬奈さんのファンの役なんだけど、それも知らないで書いたとか。すごいね〜。

会場のアクセスが三軒茶屋っていう、なんともちょっと行きにくい…場所…これがそれこそ日比谷近辺だったらもっと気軽にお友だちにも行って絶対行って!!って言えるのに、全力で推したくてもちょっと推しにくくて立地がもったいないなぁとほんとに思ってしまうんだけれども、そこを一歩踏み切って1回観に行けば、行ったことを少しも後悔しないし、むしろまた行きたいと思ってしまうから不思議。サイン入りパンフレットのリピチケ申し込めばよかったな〜。まりゑちゃんのサイン欲しかった〜!でも、あの小劇場だからこその舞台だったのは確かだから、やっぱりたくさんの人に観てほしいなぁ。

 

今月は滝沢歌舞伎とチャーリーとバグズも確定で控えているので、あと何回…そしていつ行けるか…問題発生してるけど、絶対あと1回は行きたい。

素敵な舞台をありがとうございました。